2016.04.22 construction
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2014.10.27
こんにちは!tomiyaです。
アイデアを模索しているとき、建築の法規や制限といったルールに囚われ、思考が凝り固まってしまうときがあります。特に設計のコンセプトとなる初めの段階で起こるときがあります。
ルールは絶対に必要なのですが、斬新さを追及するのであれば、それにただ従うだけでは、デザイン上、あまり良いとは言い難いです。
その凝り固まった思考を"ほぐす"行為のうちの一つが、こちらの本を読むことです。
こちらの本はタイトルそのままなのですが、世界のおもしろい住宅をまとめた本です。
写真提供は写真家である小松義夫さんです。
日本は勿論、世界中の人々の暮らしを中心に取材を続けており、テレビ・ドキュメンタリーの番組づくりに参加されたこともある方です。
今回はこちらの本の中の一部の住宅をご紹介させて頂き、頭の"凝り"を解していきたいと思います。
こちらはシリアにある土で出来た家です。
土を掘って縦穴をつくり、そこからさらに横穴を掘り、部屋としております。
室内はドーム状になっており、家が全て地中ということで、一年を通して室温がほぼ一定です。
土は形の自由度、熱に対する耐性、また通気性や調湿などに優れるといった特徴があります。
こちらの写真は、まるで巨大な壺のようですが、実はこれはそんな土の性質を活かした穀物庫です。
これらのことから、その昔日本でも土壁があったように、土は家を作るうえでは欠かせない素材であることが伺えますね。
続いてこちらの写真は、トンサレップ湖畔に建つ家々です。
"敷地"という言葉がありますが、敷地は陸上だけではないという事実にまず驚きです。
家の中から釣りが出来そうですね。
乾期になると陸が出てくるそうです。
冬期に白い雪が降り積もり一面雪景色になるように、ここでは雨期になると一面水景色になるということですね。
常に水の流れる音を聞きながらの生活は、気持ち良さそうにも思います。
最後にこちらは石で出来た家です。
石はカジャデザインでも馴染み深い素材ですが、
こちらでは石をくり抜いてそのまま石に住んでしまいました、という何とも思い切った生活を送っております。
こちらはオーストラリアにある石の家です。
オパールの鉱脈を求めて地中に住んでいるそうです。
気になるインテリアにはオパールの鉱脈が見えるそうです。贅沢です。
ここまでいくともう家というよりは洞窟ですね。
以上のように、日本では到底考えられない住まいが世界にはたくさんあることと思います。
こちらの本を読んでいると、"家とはなにか""住むとはなにか"ということを思考せざるを得なくなります。
今回ご紹介させて頂いたのは、家というよりは"巣"に近いと思います。設計者も恐らく居ないのではないでしょうか、、、。
国や環境が違うので一概には言い切れませんが、こうゆう家でも住めるんだな、、、と感じてしまいます。
既成概念に囚われずに、自由な発想で、
お施主様の理想を超えるような住まいをご提案出来るよう、日々精進して行こうと思います。
柔らかい頭で。
以上、デザイン室より、tomiyaでした!
デザイナーと作るリゾート空間 東京注文住宅はカジャデザイン