モネの眼

2014.01.24

国立西洋美術館で開催中のモネ展に行ってきました。

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以下、国立西洋美術館のホームページから、モネの紹介を引用
「モネは眼にすぎない、しかし何と素晴らしき眼なのか」。セザンヌのこの言葉は、生涯、戸外の光の表現を追求し続けた画家モネにもっともふさわしい賛辞ではないでしょうか。しかし彼の眼は、自然の風景から受け取る感覚的で瞬間的な印象を捉えていただけではありません。モネは後年、自らの記憶のなかで純化された、画家の内なるヴィジョンともいうべき、喚起力に満ちた風景を描いていきます。
引用終了。
と、色々な時代の方が大絶賛していますが、今回自分が感じた事を少しだけ。
「 モネの絵はHDRイメージを絵にした感じ 」
写真を画像編集ソフトなどで加工した事のある方は身近な用語ですが、
「HDRイメージ」を簡単に説明すると、
明るくすぎて白く飛んでしまった部分や暗すぎて見えなくなってしまった部分を調整して自然に見える様に調整された画像。
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自分は、モネはこの作業をキャンバスの上で行っていたのかな?と思いました。
他の画家にも同じ様な印象を感じない訳では無いのですが、
モネの場合は明部と暗部の色の流れがあまりにスムーズに入れ替わって行くので、ふとHDRIと同じ感覚で風景を描写しようとしているのかな?と言う印象を受けたのです。
ある意味HDRイメージは不自然な表現で、
本当に自然な現象を目指せば、眩しい部分は白飛びし、暗い部分は黒く潰れるわけでそういった自然な表現を目指した画家もいます。
だだ、人の眼は写真には無い「時間」の中に存在し、瞳孔を小刻みに調整しながら物や風景を見ています。その時間軸を一枚のキャンバスに落とし込もうとした時に出て来る矛盾をモネはバランス良く表現しているんじゃないかと感じました。
最後に今回の展示で一番オススメだった絵をご紹介。
「 エトルタの夕焼け 」
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実物は色がこの100倍鮮やかです。

以上、比嘉でした。










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