2016.04.22 construction
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2013.02.11
先日、テレビで五箇山の合掌造りが雪に覆われている美しい姿をみました。
私は、昨年の夏にこの地を旅行した時のことを思い出し、青々とした田園の中に佇む姿も素敵だと思いましたが、時間があれば、やはり雪の五箇山も見てみたいと思わずにはいられませんでした。
この時は、隣接する飛騨・高山にも足をのばし、とくに高山の「古い町並み」などは、このような町並みの暮らしをしたことが無いはずなのに、不思議と懐かしい気持ちになってしまいました。
通りを歩いていて、ふと、何故こんなに解放的に感じるんだろうと疑問に思うと、あることに気づきました。
電線がありません。
私どもでは、完成したお住まいの写真を必ずお撮りさせて頂いているのですが、外観を撮る際に、どうしても電線の存在が気になります。
また、工事中も棟上げの時などは、資材を上にあげるのに電線に掛からないように細心の注意が必要です。
伊勢の「おかげ横丁」を歩いた時にも感じたのですが、やはり電線のない町並みはとてもスッキリして素敵です。
確かに電気は私たちの生活を支えてくれる大切な資源ではありますが、これからは、後世に誇れる「美しい街づくり」というものも、私たちの使命のような気がします。
さて、高山からの話題をもうひとつ。
ここには、ほぼ江戸時代の姿そのままで(復元ですが)残っている「高山陣屋」という建物があります。
こちらの内部を歩いていると、ところどころ長押などに写真のようなウサギが装飾されているのに気づきます。
なんだか分かりますか?
これは釘の跡を目立たせない為の釘隠しの役割をしているのです。
よくご覧いただくと、ウサギの目の部分が釘の頭になっていることが分かります。
釘を目立たせない為に、もっと目立つ装飾をあしらうところの発想が面白いですよね。
こちらは「真向兎の釘隠し」と呼ばれております。
私たちも、形は違えど、こうした「ほんの少しのこだわり」を持った住まいづくりを、これからも心がけて行きたいと思います。
U.TSUYOSHI