こんにちわ、デザイナーの井土です。先日お休みに地元に帰っていたとき、近くの美術館へ立ち寄りました。
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明治末から大正にかけて作られた赤レンガ造の建物で、元々は陸軍の兵器庫だったそうです。
建物自体はとてもシンプルな作りで、庭園を含め忠実にシンメトリーを守っています。レンガ造に瓦葺という組み合わせがこの時期の独特の近代建築という感じがしますね。
行った時間が夕暮れ時というのもあり、夕陽を浴びた赤レンガと芝生のグリーンのコントラストがとても素敵でした。
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明治・大正時代に建てられた建築物は時代を経ても変わらず独特の味を出し、風化することなく使われ続けている建物が多い気がします。
最近、リニューアルされた東京駅 赤レンガ舎もまさに同じ時代です。元々は3階建てだったそうですが第二次世界大戦中に空襲で3階部分が消失し、2階建てとして再建築されましたが今回の復元工事で一番最初の竣工当時の状態へ復元されたそうです。
設計をしたのは辰野金吾という明治時代の建築家。赤レンガに白い花崗岩をベルト状に施したデザインと英国建築の影響を受けたヴィクトリア調のデザインがポイントです。ちなみに元々はドイツ人のバルツァーという人がプラットホームを含め建物全体を設計していたそうなのですが、バルツァー案は日本を意識して屋根が瓦葺きでもっとお城のようなデザインだったそう...当時の日本はヨーロッパへの憧れがあったのでバルツァー案は却下され辰野金吾に設計は代わり東京駅は完成しました。
ちなみにさきほどご紹介した美術館は姫路私立美術館なのですが、なんとすぐ後ろは姫路城なのです。
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あいにく修復工事中だったので工事囲いでお城は一部しか見えませんでしたが、二つを合わせた感じがバルツァー案の東京駅にすごく似ていて笑えました。
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さてこの東京駅ですが、来週カジャデザインのデザイナー全員でスキルアップの一環として復元された東京駅とステーションホテルを見てきます!
また次週、その様子と復元された東京駅をご紹介しますね(^^)