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先日、渋谷の Bunkamura で、「フェルメールからのラブレター展」を見に行ってきました。
フェルメールとは、17世紀のオランダで活躍した画家。光の魔術師と呼ばれ、日本でも大変人気が高いそうです。
今回は、そのフェルメールの絵を題材に、インテリアにも応用できるカラーコーディネートのお話をしたいと思います。
では早速、フェルメールの絵を見てみましょう。
とはいっても、実際の絵を掲載することはできないので、
書店で売られている本の表紙を拝借します。ご容赦ください。
では、まずこちらをご覧下さい。
↓ 下記は、「真珠の耳飾りの少女」という作品です。
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美しい少女です。
ハリウッド女優のスカーレット・ヨハンソンが、
映画で演じて話題にもなりました。
まず、顔の色や、着ている洋服、
頭頂部のターバンを見てください。
少女を色で表現すると、
「黄色系」となるのがお分かりでしょうか。
その一方で、頭に「水色のターバン」が巻かれています。
ではなぜ、フェルメールはターバンを水色にしたのでしょう?
・ ・ ・
それは、黄色を引き立たせる為に最も有効な色だからです。
ではなぜ、最も有効かというと、「黄色の反対色」だからです。
色の組み合わせのパターンは、数多くありますが、
反対色を合わせることは、印象を強くし、高いレベルで色を調和させるテクニックなのです。
そのテクニックが使われた結果、人々はこの絵に強い印象を受けているのではないでしょう。
では、このようなテクニックを、インテリアのカラーコーディネートで見てみましょう。
題材は、BANYAN TREE macau(バンヤンツリーマカオ)。
1月に、弊社の代表の大熊が視察に行った、ラグジュアリーホテルです。
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赤褐色の木材が、
天井・フローリング・パーティーションに使われています。
空間全体が、「赤系」でまとめられています。
そこに、「グリーン」のラグが敷かれています。
・・・もうお分かりですね。
そう、赤の反対色は、グリーン。
こんな風に、ダイナミックで印象的な空間は、
反対色を効果的に使っている場合が多いんですよ。
ご家庭では、まず手始めに、
クッションの色でこのテクニックを取り入れることをおすすめします。
手法は、ソファ本体の色と反対色のクッションを選ぶだけ。
ほら、すぐにできそうですよね。
また、花器の色の反対色の花を生けたり、
テーブルクロスの色と反対のお皿を並べてみたり。
いろいろなシーンで活用できるテクニックです。
インテリアの色選びに迷ったら・・・
「反対色をちょっぴり入れてみる」というのを実践してみてはいかがでしょうか。
以上、プレスの藤田でした。