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2011.06.21
ジメジメとした梅雨の季節。
雨が降ったり止んだり・・・晴れたかと思えば、暑い上に湿度も高く、過ごしにくい季節でもあります。
そして、その梅雨の季節が過ぎれば、『夏!』
昨年みたいに今年も暑くなるのでしょうか・・・?
そんな四季がある日本。
住まいにとって、いかに快適に過ごすかがとても重要なポイントとなります。
快適な環境を作る上で、換気や空調などのシステムも大切ですが、せっかく快適な環境を作っても、それを維持できなければ、無駄なエネルギーやコストを使うだけになってしまします。
その無駄をなくす為に必要なのが、【断熱材】であります。
【断熱材】と一言で言っても、様々な種類があり、素材によって大きく3分類に分けられ、それぞれに特性が異なります。
1・鉱物系断熱材
一般的に使われております、『グラスウール』や『ロックウール』と言われているものです。
2・プラスチック系断熱材
外断熱などに多く使われる『硬質ウレタンフォーム(板)』や高気密断熱として使われる『発泡ウレタンフォーム』や他にも『押出し法・ビーズ法ポリスチレン』『フェノールフォーム』etcと言ったものです。
3・自然系断熱材
新聞古紙が主原料の『セルロースファイバー』や『木質繊維ボード』ほかにも『ココヤシ繊維』や『ウール』『コットン』と言った、自然素材やリサイクル製品の断熱材です。
今回は、【3・自然系断熱材】についてご説明したいと思います。
『自然素材』と聞くと、なんだか良いイメージが先行しがちですが、・・・・・『はい!』その通りです(笑)
まっ、冗談はさておき、今の時代、『エコ』や『環境』・『健康』と言った時代の問題に対して、自然系断熱材は、まさにうってつけの断熱材!
『セルロースファイバー』は、古新聞を粉砕し綿状にしたリサイクルエコロジー製品。
吸放湿がよいので気密シートがなくても結露の心配もない上に吸音性にも優れ、防虫効果もあります。
ただ、新聞のインクが気になるところですが、ドイツのエコテスト社の製品評価で「推奨品」に挙げられております。
次世代のエコ断熱材の本命として期待されております。
『木質繊維ボード』は、原料は木質繊維でリサイクルのエコロジー製品。廃材などを利用しております。
断熱性能は高性能グラスウールより若干劣るものの吸放湿が良いのが特徴。
『ウール』は、はい!羊の毛でございます。もちろん、羊の毛だけでは製品化ができないので、副資材としてポリエステルなどを使っていたりもしますが、ペットボトルのリサイクルを使用して、製造エネルギーを極めて少なくしております。断熱性能も高い上に、吸音性や調湿性にも優れております。
他にもこう言った【自然系断熱材】がございますが、共通しているメリットは・・・
・断熱性能に優れている。
・結露しにくい(吸放湿性能が高い)。
・吸音性能が高い。
・そして、天然素材やリサイクル素材を使用して断熱材を作るため、製造時の環境負荷が小さい。
もう言う事ないですね!(笑)
ただ、笑ってばかりもいられません。正直、デメリットもございます。
一番にあげられますデメリットは・・・【高価格】と言う事。
まだまだ市場規模と言う面の問題もありますが、ほかの断熱材と比べますと、コストがかかってしまう事です。
また、現場での施工に関しましても、ほかの断熱材に比べますと、手間が多少かかってしまいます。
こういった観点からみても、【自然系断熱材】は、まだまだ一般的ではございません。
しかし、生活する上で、どんなに性能の良い設備を導入しても、それによって作られた快適環境が維持できなければ、本当に無駄にエネルギー(ランニングコスト)を消費するだけになってしまいます。
もし、仮に【断熱材】がなかったら、約8割もの熱エネルギーが逃げていくと言われているくらいですから・・・
断熱材は、表に出てくる商品ではなく、中に閉じ込めてしまう商品なので、どうしても家を建てる上で優先順位が下がってしまいます。
しかし、見えないものであるから、見えないものになってしまうから、なおさら気にしてはいかがでしょうか?
コスト的に悩んでいるのであれば、遠慮なくご相談ください。
カジャデザインは、建物を総合的にプロデュースする会社です。ひとつの商材のコストだけでなく、全体を通して考えて、そして提案させていただけたらと思っております。