みなさんこんにちわ。
プレス&デザイン担当のFです。いよいよ師走。年末まであとひと息ですね!
前回に続き、おすすめのベストセラーをご紹介します。今回の本は、「大きな木」。こちらはシェル・シルヴァスタインという作家の絵本。注目すべきは、訳者が村上春樹さんだという事です。
![1205-2.jpg](http://www.kaja-design.com/staff/assets_c/2010/12/1205-2-thumb-200x251-1573.jpg)
実は、私はこの本を幼い頃からずっと読み続けています。
絵本好きの母が買って来てくれたのですが、シンプルな絵と言葉に惹かれて、ずっと大切に持っていました。写真2枚目が、わが家の「大きな木」。ほんとうにボロボロです(笑)。
![1205-1.jpg](http://www.kaja-design.com/staff/assets_c/2010/12/1205-1-thumb-200x266-1576.jpg)
内容は、1本の大きな木と一人の少年のお話。少年が成長していくのを木が見守るような形で物語は進んで行きます。その少年に起こる変化を受け入れる木。静かで深い、重みを感じられる素敵な本です。
こちらの本は1976年に発売されました。当初の訳者は、"ほんだきいちろう"さん。つまり、長い間人々に愛されて来た本を、今年、新たに村上春樹さんが訳し、それが出版されたというわけです。
お二人の訳は、それぞれに魅力があります。
ほんだきいちろうさんの訳は、詩的です。ひらがなが多く、子供にも優しい文体です。一方、村上春樹さんの訳は、小説を読むかのように、描写が丁寧です。
古い「大きな木」をお持ちの方はもちろん、
新しく読まれる方も、ぜひ、両方の訳を読まれる事をおすすめします。