この旅最後の報告になります。
ホテル「ザ・バレ」です。
以前ご紹介したジャワ島の「AMANJIWO」と、バリ島のこのホテル「THE BALE」が
自分がこの建築事業・インテリア事業を始めたきっかけとなりました。
この二つのホテルの空気を普段の生活に少しでも取り込み、調和をとってきたい・・
そんな望みを少しでも多くの皆さんと共有していきたい、そんな思いが今のこの事業を
動かしているといっても過言ではありません。
ザ・バレです。
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この仕事を始める前に、洋書で存在を知りレストランバーで食事をした事は
あったのですが、8年越しの想いが叶い、今回初めてステイしました。感激でした・・
レセプションです。
このホテルのほとんどに「ライムストーン」・「テラゾー」(どちらもインドネシア原産です。)
が、基本マテリアルとして使用されています。
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茅葺の屋根にライムストーンの壁、そしてテラゾーの床抜群のバランスです。
心地よい風が流れ、心癒されるこんな空間に住みたい!!! 再認識させられる
時間がのんびり流れて行きました。
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ガーデンです。
専用のプールには、部屋の中から階段続きで入れるようになっています。
緑も目に優しい綺麗な庭です。
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「ザ・バレ」詳しくは後ほど報告しますネ・・
続いて、建設中のホテルの見学をしました。特に、石材施工作業を
現地の現場の職人にレクチャーしてもらいました。
現場の様子です。
左や向かいの白い壁に石材を貼っていきます。
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貼り終えるとこんな感じです。
日本では、なかなかOKが出るレベルではありません。
しかし、この石材を張り終えると10人ぐらいのペーパーかけの
職人が来て、綺麗に仕上げていきます。
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下の写真が仕上げた壁です。
本当に綺麗に仕上がるのですが、人件費の高い日本では叶えられません。
なんとか機械化して、このなめらかな仕上がりを叶えたいのですが・・
この後、2回のカーブのかかった部分の施工に掛っていきました。
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職人に、日本は人件費が高いからこんな手間をかけた仕上げは
できないんだよ。と話すと・・俺達が行ってやろうか?と、
真顔で申し出てきました。
以前から、渡邊さんとはよく話をしていたことなのですが、日本人で
無理なら、インドネシアの人にお願いするのもありかもしれません。
規模と季節にもよりますが・・おそらく冬は無理なので(笑)
インドネシア最後に、「ウルワツ寺院」見学と「ケチャッダンス」を鑑賞
してきました。
はじめに、ウルワツ寺院です。
断崖絶壁に建つこの寺院は、バリ島六大寺院の一つでガネーシャ像が
多く見られヒンドゥの影響を多く受けています。
夕刻の景色は、絶景です。本当に綺麗でした・・
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寺院を下から見上げるとこの風情・・
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海の青と断崖に自生する緑とこの寺院のカラーバランスは
何ともいえぬパワーを感じました。
そして最後は、ケチャッダンス。
半身裸の男たちが掛け声の唱和をします。
ヒンドゥの儀式を再現したものの様です。
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魔王にさらわれた姫をラーマ王と猿の軍団が助ける
「ラーマーヤナ物語」を舞演劇調に演じています。
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日も暮れかかり、ショーも盛り上がりを見せてきます・・
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本物の火を使ったトランスダンス・・迫力です。
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クライマックスです。
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バリ島の寺院やケチャッの様な演劇は、比較的観光客用にエンタテイメント化
してきてしまっているように感じました。見る側からすると決して悪くは無い
のですが、伝統というものをもう少し大切に受け繋いで行ってほしいですネ。
ショー終了後、深夜便のフライトに合わせ空港に向かいました。
2012.11インドネシアの旅、全9回・・駆け足でお伝えさせて頂きました。
同じインドネシアでも、街々で生活水準や食・文化がどれほど違うのか
そして、そんなインドネシアで当社が現地の人々とどの様な繋がりを有し
その繋がりをどれだけ大切にしているのか、御理解いただけたでしょうか?
また、今回確認して来た商品・建材は来年早々に日本に届きます。
興味を持たれたお客様がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。
今後はもう少しスケジュールに余裕を持ちたいのですが、インテリア事業部
の行動力につき合うと毎回タイトになります。
仕事なので仕方がありませんが、自分は彼女達と違って「いい年」なので
もう少し労わってほしいものです。
最後に、今回の旅で印象に残ったエリアは来年詳しくお伝えするつもりです。
お楽しみに・・
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