2016.04.22 construction
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2011.07.09
近年珍しくもなくなっているデザイナーズハウス 東京では、エリアによっては少し歩くだけで色々なテイストのお宅を見ることが出来ます。
それぞれに、デザイナーさん・お施主さんのコンセプトが垣間見えるのは大変興味深いです。
住宅を建てる際は、建築予定地の法的な制限や、地域の約束事の中で最大限に広さを取るなどして有効利用することを考えます。
家の屋根の形のほとんどは、そういった制限の中で生まれた形であるともいえます。
例えば、
・道路斜線制限
・北側斜線制限
です。
これらは、「良好な地域環境」を保つ為の約束事で、用途地域やエリアによって内容は異なります。
ただ、実際に建物を建てる側になると、「本当はこうしたかった」ということも、時には制限されてしまいます。どちらかというと、このような制限については、ちょっとマイナスなイメージがついているようです。
ところで、なぜそのような「制限」があるのかを考えてみたことはありますか?
もちろん、良好な地域環境を保つため・・・であるわけですが。
それでは、「良好な地域環境」とはどういった形なのでしょうか。
ただ、これは自分の建てる家だけで解決する問題でも、建物(ハード)だけで解決することでもありません。地域環境の良し悪しの要素として、半分以上は人のコミュニティ(ソフト)の部分が占めています。一時的に創り上げられたとしても、それを維持するのは人の力ですから。
海外を旅行して、初めて東京の"住宅街"を客観的に見ることができました。東京のパッチワークのような住宅街の風景は好きですが、物足りなさを感じたのも事実です。やはり、「街並み」として見たときの景観の違いに起因するのだと思います。
それは、結局は家の一つ一つに対する評価の総称となるわけですが、それを言葉にするのはとても難しいです。
ついつい、自分のやりたいことだけに目がいきがちな家作りですが、自分が住むだけでなく、子の世代やその先まで住み続ける可能性も大いにあります。
家そのものも、将来的な住環境のことも。
お施主さんが気づかないところまで提案するのも、デザイナーの役割なのではないかと思います。
年々増え続けるデザイナーズハウス 東京にも、敷地の中だけで終わらない住宅が増えるかもしれませんね。